ドキドキしながら玄関の扉を開ける…
毎日のことである。
あの一件以来、ボクは家に帰るのが本格的に「怖く」なっていた。
以前からもめることはあった。
だけど、「怖い」と思ったことはなかった。いや少なくともその気持ちが「持続」することはなかった。だけど今回は別のようだ。
帰るときにまず考えることは
「今日は何か怒られなければいいな」
ということ。不安材料をいくつか考える。でも思い当たらない。
そして玄関の扉を開け、ボクは「ただいま」と言う。
家族が一斉に「おかえり」と言ってくれるが、ボクが気にするのは奥さんの声のトーンだ。
そのトーンの変化を聞き間違えると、この後大変なことになる可能性がある。
普通なら御の字である。ボクに対する声で機嫌のよいときはないのだから…
声のトーンが明らかに「怒り」モードのときは要注意。
例えその原因がボク自身になくとも、「とばっちり」を受ける可能性が大だからだ。
部屋に入ってからも緊張は続く…。
いつ何を言われるか分からない。
もちろんボク自身が悪いときもある。それは仕方がない。
でも問題はボクから見て「理不尽」と感じることのときである。
これが結構多い。
女性は「気分屋」が多いとは昔から言われていることだが、それにしても「女心と何とやら…」という感じである。
とにかく家にいて気持ちが安らぐということはない。寝てしまうしかないのである。
それにしても「奥さんが怖い」というこの感覚はこれから先改善することはあるのだろうか。
今のところの感じでは「自然には回復しない」ということである。
と言って奥さんとの関係が改善することもかなり期待できない。
何と言ってもこの半年間ボクなりに改善方法を模索し、実践してきたつもりだから…。
そうそう、先日テレビでフッくん(しぶがき隊)が分かれた奥さん(土屋かおり)とのエピソードを語っていた。
奥さんが家を出た後、「ボクに悪いことがあったら直すよ」と言ったのだが返事は「あなたに直してもらうことはない」というものだった。つまり
もう何をしても私の気持ちを変えることはできない
ということだ。そのときボクは「ああ、これだ」と思いました。
今更何をしても奥さんの気持ちは変わらないのだ。そう確信したのである。
いつかきっとボクらは分かれるときが来るだろう。時間の問題である。
今はまだ何とか「子供がある程度大きくなるまで…」とがんばっている。
でもたぶんそこまで持たないだろう。それもそう長くない将来に…
とにかく毎日が怖くて仕方ないのである。本当に助けてほしい。