他愛のない会話

今日から6日間のお休み…

普通ならうれしいはずなのだかが、ボクは憂鬱である。

理由は言うまでもないが、家にいることが苦痛だから。

日曜日の1日なら何となくごまかせるが、お正月を含めた6日間ともなるとごまかしがきかない。

どうしたって家族と顔を合わせることになる。

特に奥さんや義理の両親…

本当に憂鬱である。

 

それならまだ仕事をしていた方がいい。

家庭が充実していなかったり、趣味が多彩でなかったりすることが原因ではないと思うが、ボクはどうやら

 

仕事人間

 

のようだ。

 

仕事が好き

 

なのだ。

 

もちろんどんな仕事でもいいというわけではない。

 

大学を出て就職したときは、仕事に対してそれほど人生のウエイトを置いていなかったので、とりあえず「大学で学んだことを生かせたら…」という思いから就職したが、バブル崩壊後の不景気とも相まって本来するはずだった「研究開発」ではなく、単に「製造」(ライン)に配属になってしまった。

 

1日中単純作業をする日々は本当に苦痛だった。

2年半は我慢をしたが、「本当にこれからの人生このままでいいのか」という思いから初めての転職をした。

転職先は充実していた。

勤務時間は毎日定時退社だったそれまでの会社から一転、毎日残業の日々。

それでもボクにとっては充実した日々だった。

 

だけど、ある理由から1年半で辞めた。

そして資格を取るために再び大学に通い始めた。

ボクは26歳にして、「人生の目標」を見つけたのだ。

 

そこから約3年かけて資格を取得し、試験を経てボクは30歳でようやく自分のやりたい仕事に就くことができた。

 

それから17年…。

訳あって1年半前に異動するまでの15年間は本当に充実した日々だった。

1年365日のうち、職場に行かない日は10日未満だったと思う。

それでもボクは幸せだった。

 

ただ、その余波は確実に家族に影響を与えていた。

1人目そして2人目の出産そして子育て…

自分なりに協力したつもりだったが、それは十分ではなかった。

 

そんな中、義理の両親が奥さんを支えたのはとてもありがたいことだった。

しかし逆にそのことが、

 

奥さんが両親に依存

 

することになってしまったと言えるだろう。

自業自得と言える。

 

気がつけばボクは大好きだった仕事も奪われ、家にも居場所のない寂しいおじさんになっていた。

 

 

 

話は変わるが、昨日の夜ガムをかんでいたら、歯が折れた。

この状態では年末年始が過ごせないので、今日は歯医者に行ってこようと思う。

そのことを思い切って今朝奥さんに話してみた。

普通に話ができた。

ボクにとってもとてもありがたいことだった。

 

何せ、毎日家に帰るときには

「今日は怒られませんように。今日は文句を言われませんように」

と祈っているくらいだから…。

 

普通の会話ができるなんて夢みたいだ。

どうやら今日は機嫌がよいらしい。

 

今日からの6日間無事に過ごせることを切に祈るだけである。